球体展開と学術研究

このアートは2019年に中国安徽省合肥市にある中国科学技術大学(University of Science and Technology of China)において、球体を平面に展開してアートワークを作ることに関する研究の研究対象として取り上げられました。論文のタイトルは(Computational Peeling Art Design)皮むきアートのコンピューター化です。

タイトルを見ればわかるように。この研究は、私のアートがどのように作り出されているのかを探り、それをコンピュータで再現するというものです。

彼らの研究はうまくいったようで、さまざまなデザインを自由に生み出すソフトウエアーを開発することができたようです。

そして、私の作品を再現するだけでなく、独自の新しい作品を生み出すことにも成功しています。

このことは、この種のアートは単なる工作ではなく、科学技術的な視点から見ても興味深いことであることがわかります。


地理学アート

このアートは、数学的および幾何学的要素を含む球体を展開したアートといえます。 最もよく知られている例は、地球儀としての立体の世界地図が、投影(展開)されて平面として表現されているようなものです。 実際著者は初のオリジナルマップコンテストの特別賞を受賞しています。

小さい時に、私の母は地球儀と世界地図を見せてくれて、この2つは同じものだと教えてくれました。

は世界地図を縦に丸めて(注)アメリカ大陸とアフリカが大西洋の隣にあることを私に示しました。

私はそれを知って感動しました。この出来事が私の球体展開アートにインスピレーションを与えた出来事の一つであったかもしれません。


これは、グレープフルーツの表面に描かれた地球儀です。グレープフルーツのへたの部分を北極として緯線と緯度線が描かれています。


それをカットすると、写真のように馬が現れます。形は馬ですが、中のデザインは世界地図です。つまり、これは馬の形をした正確な世界地図だということです。この展開方法は、「グレープフルーツ系馬馬系正積図法」と呼ぶことができるでしょう。(笑)

みかんを地球儀と見立てるなら、それはみかんを食べるたびに世界地図を作成することを意味します。果物の皮をむいて食べるという日常生活の中の普通の行動の中に含まれているということです。